グローバル社会が進むにつれ、母国語以外に他言語を学びたいと思っている人はかなり増えています。将来的に発展や活躍を見据えて、英語以外に、第二言語として中国語を学びたいと思う人は一定数いるようです。
この記事では、中国語学ぶのに、いくつかのポイントについて、簡単に説明していきます。
中国語学習の基本
基礎発音から学習するのは言語学習の基本です。
中国語ももろん、中国語学ぶ上の基礎をいくつかを挙げてみました。
アルファベットの学習
中国語は漢字で表記されますが、ピン音(pinyin)と呼ばれるアルファベット表記で発音します。ピン音を学ぶことで、発音や単語の音読みを理解しやすくなります。
(台湾では注音符号(Zhùyīn fúhào)を使います。)
ㄅ=b
ㄆ=p
ㄇ=m
ㄈ=f
ㄉ=d
ㄊ=t
ㄋ=n
ㄌ=l
ㄍ=g
ㄎ=k
ㄏ=h
ㄐ=j
ㄑ=q
ㄒ=x
ㄓ=zh
ㄔ=ch
ㄕ=sh
ㄖ=r
ㄗ=z
ㄘ=c
ㄙ=s
ㄧ=y
ㄨ=w
ㄩ=yu
ㄚ=a
ㄛ=o
ㄜ=e
ㄝ=ê
ㄞ=ai
ㄟ=ei
ㄠ=ao
ㄡ=ou
ㄢ=an
ㄣ=en
ㄤ=ang
ㄥ=eng
ㄦ=er
基本的にピンインを使って勉強すればいいと思いますが、
台湾で使われている注音符号に興味のある方は勉強してみて下さい。
基本的な発音の練習
中国語には4つの声調(トーン)があります。これらの声調を正確に発音することが重要です。声調の練習には、音声や発音ガイドが入手可能なオンラインのリソースを活用したほうがいいと思いますが、日本語にないような発音もあるので、普段から一つの音に対して、4つのトーンを取り入れて練習すれば、より自然なイントネーションができると思います。
日常会話の学習
初心者向けの中国語教材やアプリを使用して、基本的な挨拶や自己紹介、質問形式から学んでみましょう。
これによって、日常会話で使える基本的なフレーズや表現を身につけることができます。
文法の学習
中国語の文法は日本語とは異なり、どちらかというと英語の方に近い感じになります。基本的な文法パターンや文の構造を学び、練習することで、より正確な表現が可能になります。
漢字の学習
中国語では漢字をメインに使ってます。書き方が日本語と同じような漢字もあれば、まったく違う文字もあります。また、意味合いが違う時もあります。
漢字の基本的な書き方や意味を学び、徐々に漢字の語彙を増やしていくことが大事です。また、中国語は同じ発音の文字が非常多い言語ですから、一つの発音をクリアすれば、いろんな文字が言えるようになったりします。こういった面ではすごく学びやすいと思います。
聴解と会話の練習
ネイティブな発音や自然なスピードの中国語を聴くことが重要です。オンラインの教材や音声付きの学習教材を利用して、聴解力を向上させましょう。
また、ドラマや映画、音楽を鑑賞することで楽しく学べる方法もあります。
また、会話を通して発音練習として、中国語を話すことも上達する方法の一つです。
文章の読み書きの練習
文章を読むことで、より語彙や文法の理解を深めることができます。
ニュース記事や短いストーリーなど、興味のあるテキストを読む習慣を身につけましょう。また、自分で文章を書くことで、語彙や文法の実践的な使用法を学ぶことも重要です。
中国語の会話と繁体字と簡体字の違い
繁体字、簡体字といった基礎的な知識を理解することが、中国語を学ぶ上で非常に重要です。記事では、これらのポイントを詳しく説明します。
中国語は繁体字と簡体字があります。 その違いは繁体字は昔から使われている伝統的な中国語の書体で、現在、台湾や香港、シンガポールなどで使用されています。
繁体字と簡体字は、漢字の二つの異なる書写体系です。主な違いは字形にあります。繁体字は字形が複雑で筆画数が多い一方、簡体字は字形が簡潔で筆画数が少ないという特徴があります。
歴史的変遷
繁体字と簡体字の歴史は、上古漢語にまで遡ります。上古漢語の時代、漢字の字形は非常に複雑で、中には数百画もある字もありました。その後、中古漢語の時代になると、漢字の字形は徐々に簡略化されました。そして、近代漢語の時代になると、漢字の簡略化の速度がさらに加速し、多くの簡体字が登場しました。
具体的な違い
繁体字と簡体字の具体的な違いは、以下の点が挙げられます。
- 筆画数: 繁体字は簡体字よりも筆画数が多いことが多いです。例えば、「龍」の繁体字は28画ですが、簡体字は16画です。
- 字形構造: 繁体字は字形構造が複雑なことが多いです。例えば、「雲」の繁体字は「雨」と「雲」という二つの字から成り立っていますが、簡体字は「雲」の字形のみを残しています。
- 字源: 繁体字は漢字の本来の字形に近いことが多いです。例えば、「體」の繁体字は「體」ですが、簡体字は「体」であり、これは「體」の俗字が由来となっています。
使用地域
繁体字は主に台湾、香港、澳門などの地域と、海外の華人コミュニティで使用されています。一方、簡体字は主に中国大陸、シンガポール、マレーシアなどの地域で使用されています。
それぞれの優劣
繁体字は字形が複雑ですが、漢字文化の深い意味合いをより多く含んでいます。一方、簡体字は字形が簡潔なので、書きやすく認識しやすいというメリットがあります。繁体字と簡体字は、同じ漢字の異体字です。字は異なるものですが、意味も発音も基本的に同じです。
繁体字と簡体字の二種類が存在する理由
主に以下の通りです。
歴史的な理由
漢字は長い歴史を持ち、約6000年前の黄帝時代にまで遡ります。長い歴史の中で、漢字の字形は何度も変化してきました。
上古漢語の時代、漢字の字形は非常に複雑で、中には数百画もある字もありました。その後、中古漢語になると、漢字の字形は徐々に簡略化されました。そして、近代漢語になると、漢字の簡略化速度が加速し、多くの簡体字が登場しました。
政治的な理由
1950年代、中華人民共和国政府は識字率向上のため、漢字簡化方案を推進し、多くの常用漢字を簡略化しました。
文化的な理由
繁体字と簡体字は、それぞれ異なる漢字文化を表しています。繁体字は字形が複雑で、より多くの漢字文化を包含しています。一方、簡体字は字形が簡潔で、書きやすく認識しやすいというメリットがあります。
まとめ
繁体字と簡体字は、それぞれ異なる特徴を持つ漢字の書写体系です。どちらを使うべきかは、状況によって使い分けることが重要です。
繁体字と簡体字の違いは、漢字文化における重要な問題であり、今後も研究と議論が続けられていくでしょう。