「なんとなく体調が優れない」、「疲れやすい」、「体がスッキリしない」といった慢性的な悩みを抱えていませんか？
東洋栄養医学は2500年以上の歴史を持つ伝統医学です。食事と生活習慣の改善で、心と体の健康を自然に整えます。
東洋栄養医学とは？
・2500年の歴史を持つ伝統医学
東洋栄養医学は中国古来の医学である「中医学」の食養生理論に基づいた食事と生活習慣の改善で心と体の健康を自然に整える方法です。
・「未病」の段階から健康をサポート・西洋医学との違い
西洋医学は病気の治療に重点をおいているのに対し、東洋栄養医学は病気の予防に重点をおいています。東洋医学では病気は体のバランスが崩れた結果と考えられており、「未病」と呼ばれる、まだ病気と診断される前の段階から体の不調を整えることで、病気を未然に防ぐことを目指しています。
・心と体の健康を食事で整える
東洋栄養医学では、「気血水」と呼ばれる体のエネルギーを巡らせることが重要と考えられています。気血水のバランスを整えることで、体の不調を改善し、心と体の健康を維持することができます。
東洋栄養医学で目指す健康
1.気血水の流れを整える
東洋栄養医学では、体のエネルギーである「気血水」の流れを整えることが重要と考えられています。
- 気：体のエネルギーを巡らせる。生命力、生命活動の源泉
- 血：体の栄養を運ぶ血液
- 水：体液のこと、体の潤滑油。
気血水のバランスが崩れると、体の不調が現れます。東洋栄養医学では、食養生や生活習慣の改善によって、気血水のバランスを整え、健康な体を目指します。
2.五臓六腑のバランスを整える
東洋医学では、体の臓器を「五臓六腑」と呼び、それぞれ役割があるとされています。
- 五臓：肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓
- 六腑：胆嚢、小腸、大腸、胃、膀胱、三焦
五臓六腑のバランスが崩れると、体の不調が現れます。東洋栄養医学では、食養生や生活習慣の改善によって、五臓六腑のバランスを整え、健康な体を目指します。
3.陰陽調和を目指す
東洋医学では、万物は「陰陽」の二つのエネルギーから成り立っているとされています。
- 陰：冷え、静、マイナス
- 陽：熱、動、プラス
陰陽のバランスが崩れると、体の不調が現れます。東洋栄養医学では、食養生や生活習慣の改善によって、陰陽のバランスを整え、健康な体を目指します。
4.東洋栄養医学を実践する方法
中医栄養学は、食養、食療、薬膳の３つの側面で応用されています。
食養
食べ物の栄養素を用いて養生保健を行い、体質を強化し、疾病を予防する。五穀雑穀、野菜果物、魚肉類、乳製品、豆製品など。また季節や体調に合わせた食材選びます。
東洋栄養医学では、食材にはそれぞれ「性味」と呼ばれる性質があるとされています。
- 性質：温性、寒性、熱性、涼性
- 味：甘味、酸味、苦味、辛味、鹹味
季節や体調に合わせて、性味をバランスよく摂取することで、体の不調を整えることができます。
寒、熱、温、涼の性質と代表的な食材
寒性食物
- 性質：体を冷やす、熱を冷ます、解毒する、腫れを消す、利尿作用がある
- 代表的な食材：緑豆、スイカ、ゴーヤ、冬瓜など
熱性食物
- 性質：体を温める、虚弱を補う、寒気を散らす、痛みを止める
- 代表的な食材：羊肉、ニラ、生姜など
温性食物
- 性質：気を補う、胃を温める、寒気を散らす、陽気を助ける
- 代表的な食材：牛肉、羊肉、黄耆、クコの実など
涼性食物
- 性質：体を冷やす、解毒する、唾液を生成する、渇きを止める
- 代表的な食材：梨、バナナ、キュウリ、トマトなど
食療
個人の体質や臨床症状に合わせて、食事栄養素を用いて病症を予防・治療する。一般的な病症の食療や薬膳などを含む。
一般的な例
風邪：ネギ粥、生姜紅糖水
胃腸の不調：山薬粥、健脾湯
血色が悪い：紅棗桂圓湯
薬膳
中薬を料理に用いて、疾病の治療を補助する。
一般的な薬膳例：
人参鶏湯（サムゲタン）
枸杞菊花茶（クコの実＆菊の花茶）
5.生活習慣の改善
東洋栄養医学では、睡眠、運動、ストレス対策などの生活習慣も重要と考えられています。
- 質の高い睡眠をとる
- 適度な運動をする
- スストレスを溜めない
規則正しい生活習慣を送ることで、体のバランスを整え、健康な体を目指します。
東洋栄養医学のメリットとデメリット
メリット
- 副作用が少ない
- 自然治癒力を高める
- 体質改善に効果的
デメリット
- 効果が出るまでに時間がかかる
- 専門家が少ない
中医栄養学の具体的な応用例
- 胃腸不調：胃腸の不調の人は、食欲不振、消化不良、腹瀉などの症状が現れることが多い。小米、山薬、大棗、蓮子などの健脾胃作用を持つ食材を摂取することで、症状を改善することができます。
- 気血不足：気血不足の人は、顔色が悪く、めまい、動悸や不眠などの症状が現れることが多い。ナツメ、桂圓、黒木耳などの気や血を補う作用を持つ食材を摂取することで、症状を改善することができます。
- 不眠：不眠の人は、寝付きが悪く、睡眠が浅いなどの症状が現れることが多い。ハスの実、百合などの安眠効果を持つ食材を摂取することで、症状を改善することができます。
まとめ
東洋栄養医学は、心と体の健康を維持・増進するための有効な手段です。食事と生活習慣を見直して、健康的な生活を目指しましょう。
