はじめに|中国語は一つではない
「中国語を勉強したい」と思ったとき、多くの日本人が最初に疑問を持ちます。
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中国語って一種類なの?
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台湾の中国語と中国本土は同じ?
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漢字なのに、なぜ読めない?
実は、中国語は単一言語ではなく、
長い歴史の中で分化し続けてきた巨大言語体系です。
まずはその歴史から理解することが、日本人が中国語学習で迷わないための第一歩になります。
中国語の歴史|3000年以上続く文字文明
中国語の起源は、紀元前の殷王朝まで遡ります。
① 甲骨文字(紀元前1300年頃)
占いの骨に刻まれた文字が最古の漢字です。
② 篆書・隷書(秦〜漢)
国家統一とともに文字が整理されました。
③ 楷書(現在の漢字の原型)
唐代以降、現在の漢字に近い形が確立。
このように、中国語は発音は変わっても、文字は継続してきた言語です。
日本語の漢字もこの流れを受け継いでいます。
つまり、日本人にとって中国語は「まったくのゼロからの外国語」ではありません。
中国語の種類|普通話・台湾華語・広東語
中国語には大きく分けて複数の方言・体系があります。
① 普通話(標準中国語)
・中国本土の公用語
・北京発音ベース
・簡体字を使用
HSKなどの試験はこの体系です。
② 台湾華語
・台湾の公用語
・発音は比較的柔らかい
・繁体字を使用
台湾では今も伝統的な漢字(繁体字)が使われています。
③ 広東語
・香港・マカオで使用
・発音体系が大きく異なる
・学習難易度は高め
日本人がまず学ぶべきは
普通話か台湾華語のどちらかです。
繁体字と簡体字の違い
日本人が最も混乱するポイントがここです。
| 繁体字 | 簡体字 |
|---|---|
| 學 | 学 |
| 龍 | 龙 |
| 國 | 国 |
繁体字は画数が多いですが、意味構造が分かりやすいという特徴があります。
日本人にとっては、繁体字の方が直感的に理解しやすい場合も多いです。
日本人が中国語を学ぶメリット
① 漢字の知識がそのまま使える
意味理解が早い。
② 文法がシンプル
時制変化や活用がない。
③ 経済圏が巨大
中国・台湾・シンガポールなど広範囲で使用。
特に台湾旅行やビジネスに興味がある人にとって、台湾華語は実用性が非常に高いです。
中国語学習で最初に決めるべきこと
① 学ぶ地域を決める
・中国ビジネス → 普通話
・台湾旅行・文化 → 台湾華語
② 目的を明確にする
・会話中心
・資格試験
・ビジネス利用
目的が曖昧なままだと、
教材選びで迷い続けます。
日本人向けおすすめ学習ステップ
STEP1 発音(ピンイン・注音)
中国語は声調言語。
ここを避けて通ると必ず挫折します。
STEP2 基本文法
SVO構造は英語に近く、日本語より簡単。
STEP3 日常会話フレーズ
実践を通して定着。
まとめ|中国語は「戦略的に選ぶ」言語
中国語は、
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歴史が深く
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種類が多く
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使用人口が世界最大級
だからこそ、
なんとなく始めると迷子になります。
しかし、
・どの地域を学ぶか
・どの文字体系を使うか
・何のために学ぶか
を明確にすれば、
日本人にとって最も習得効率の高い外国語の一つです。
中国語勉強を成功させる鍵は、
「努力」ではなく
「最初の選択」 にあります。

